
大学生と教授の関係は、教室にいるときは「学生と先生」という関係ですが、学校を一歩でも外に出てしまえばただの人間同士(大人同士)の関係です。
大学構内では上下関係があるとしても、外に出てしまえばもう上下関係はないのが大原則です。
同じように会社組織上の上司と部下も、その会社の中にいるときは上下の関係が規律上存在していますが、一歩会社から出てしまえばただの社会人同士です。
関係は上下ではなく横のつながりになります。
まあ、そうは言っても、感情的にはやはり「上司・・・先輩・・・」といったことが頭にチラついて、気楽な口調で話すなんてことはできないのが日本の社会だと思います。
でも、人は縛りのついた上下関係を持つよりも、横のつながりの付き合いになったほうがヘンに格好をつけることもないし、ウソをつくこともないし、誠実につきあえるような気がします。
若くて社会経験に乏しい人の中にはそもそも「相手を敬う」話し方や態度ができない人もいますが、それはまた別の次元の話です。
上下の関係はある環境下でのみ通用する概念だと知り、上の立場にある人は間違ってもその環境を離れたところで「上下関係を強要する」なんてことをしてはいけないですね。