不動産投資においては、物件購入時に「今だけ」しか見ないで「将来像」を無視して購入するのはちょっとキケンです。
たとえば、売りに出ている物件の中には、何らかの付加価値を付けたおかげで近隣の相場より高い家賃で入居者が住んでいる物件があったりします。
その入居者が住んでいる間は良いのですが、もし退去になった場合に次の入居者に対しても同等の家賃で募集することが適正かどうかなどを予め考慮しておくことは大切です。
仮にその付加価値が付加価値として機能しなくなったとしても入居者がつくか?
家賃を近隣相場並みに下げたとしても、収支がプラスになるか?
・・・を踏まえておくことが大事だということです。
「高い家賃」を標榜している物件は、確かに最初のころはそれでうまくいきます。
でも、年数が経ち時代が変わればもしかしたらどこでも当たり前にあるスタンダードの仕様になっているかもしれません。
また、後に何らかの法制度改革があったり、人口の減少などマーケット環境の変化によって今の家賃が当初ほど見込めなくなる恐れもあります。
家賃が近隣相場並みにが下がったとしても収支がプラスであれば何の問題もないのですが、もしそうならないことが最初から明白であるなら、購入を控える/価格を下げて購入する・・・などの検討が必要です。
それでも予期せぬこと、自分の頭では想像もしなかったことが起きうるのが世の中というものですが、何も考えずに「今だけ」を見て購入するよりはよっぽどベターだと思います。