仮定の話ですが、「ある金融機関では現金を1000万円を預けてくれれば1年後に100万円の利息をつけてくれる」・・・とします。
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1000万円預ければ100万円の利息がもらえる・・・という話の裏側には2つの解釈の方法が隠されています。
一つの解釈はそれはすなわち「絶対値で100万円の利息をつけてくれる」ということ。
もう一つは「利率10%で利息をつけてくれる」ということです。
どちらも、1000万円の元金に対して「1年後には100万円の利息が付く」ということに変わりはありません。
違いが生じるとしたら2年目以降です。
絶対値で100万円の利息であれば2年後の合計金額は1000万円+利息分200万円で1200万円です。
利率10%で100万円の利息であれば、2年後の合計金額は1000万円+100万円+110万円(1100万円に対する利率10%)で合計1210万円です。
世に言う「単利と複利」の違いによるものですが、要は「絶対値と率」の違いです。
スタート時点(=1年後)では差がなく、その後もパッと見た目にはあまり差がないように思えますが、時間が経つに連れてその差は大きく広がっていきます。
上記の「1000万円に対して100万円の利息」というのは仮定の話であって、そのような金融機関は日本国内には存在しませんが、外国ではあり得る話です。
また、こうした絶対値と率を使った数字のマジックが隠されたことが実社会の中でもあちらこちらにあると言われます。
借金をしてお金を返す立場だとしたら「率が高い」と怖いことになります。
お金の教養を身につけた人はこのマジックに惑わされることはありませんが、お金の教養を身につけていない人は簡単に騙される点かもしれません。
単利と複利の違いについてはよくよく気をつけることが大事ですね。