「お金の勉強」は算数や国語と同じように、子どもがいずれ社会人として生きていくために必須の教科だと思います。
日本ではこれまで「お金の勉強」を子どもにさせないまま大人にさせてきましたが、もうそろそろそうした流れはやめるべき時代になったような気がします。
お金というのは、大人になるにつれどんどん社会的に重要な役割を人に果たしてきます。
お金の教養のない人は詐欺話にまんまとひっかかり、大切な財産を失いかねません。
正しいお金の知識が普及していないために「振り込め詐欺」や「クレジットカード破産」といった社会現象・ニュースもよく耳にする話だと思います。
人が普段使っている言語と同じように、「お金」とは誰もが一生の付き合いとなるものだと思います。
・・・・・・・・・・・・
少し考えてみると、人生の大きな節目では必ずと言っていいほど「お金」について考える必要が生じます。
例えば、入試・進学時には受験料や授業料など・・・アルバイトをするときは時給がいくらなのか?・・・就職時には会社の給料体系やボーナスの有無・・・結婚や自宅購入や車の購入や旅行時にはさまざまな保険料・・・、賃貸暮らしだって火災保険など・・・を考える必要があります。
子どもが生まれれば教育費、親が高齢になれば医療費や介護費用など、また自分の老後生活を考えると年金や相続のことなども考える必要があります。
お金について適切な判断をしなければいけないような局面は、人生を通して数えきれないほどあると思います。
そのため、子どものときのみならず大人になっても継続して「お金の勉強」を行なうことが大事だと思います。
子どもの頃は「自分の資産を守る」という大それた発想はありませんが、大人になればそうした発想も大切です。
各種金融機関(証券会社・保険会社・銀行など)からの熱心な勧誘/いかにもウマそうな話に安易に飛びつかず、むしろ無視するくらいの力量も大切です。
そうした「お金の専門家・プロ」の言うことを聞いていれば安心だ・・・などと油断していると、足元を簡単に掬われてしまいます。
そういう人たちはお金の専門家・プロというよりも、「自社の利益が多い商品を販売する専門家・プロ」と理解し、警戒するのが金銭教育を受けた人の発想になります。
お金・・・これほど私たちの身近にあるものなのに義務教育などを通してきちんと学ぶ機会が与えられていないもの・・・です。
そこで、機会がないなら自分でその機会を作り、「お金の勉強」を怠らない姿勢を持つことが大事だと思います。