学力世界一と言われるシンガポールでは、頭だけの教育ではダメだということで、数年前から「日本流の学校掃除」を取り入れていると聞きました。
また、エジプトでも大統領が日本の学校掃除に注目して、崩壊寸前の教育を再建するために、そうした学校掃除を導入したそうです。
日本では小学校の時から当たり前に児童や生徒が学校で掃除を行なっていますが、世界ではこういう習慣・風習は珍しいことのようです。
日本人にとってはそれが当たり前でも、子どもに学校掃除をさせるという発想がないのが世界の常識だったのだと思います。
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地震・災害が発生したとき、日本人は他人の事も慮って暴動や強奪が起きにくい民族です。
ゴミ出しにおいてもキチンと分別をして捨てる・・・サッカー場でのごみ拾いマナーなどが、たびたび世界に発信されています。
アメリカのある調査グループの研究によると、こうした背景にあるのは「子どもの頃からの教育の違い」であり、さらには「小学校時代の班単位による学校掃除」が大きく影響しているとのことです。
日本人が他者と協力して整然・平和・穏便に物事を処理していく背景には、そうした学校掃除という教育・仕組みがあったとは驚きです。
皆で手分けをしてキレイにする・・・という姿勢は「協力して何かを大切にする」ということに役立っているのかもしれません。
世界に誇れる「場を綺麗にし、モノを大切にする心・・・ひいては訪問者を大切にするおもてなしの心・・・」というのを守り続けていきたいものですね。