
「相場」と呼ばれるものには「相(そう)」が大変重要な意味合いを与えています。
「相」とは「人それぞれの見立て」です。
「手相」と言えば、手のひらの見立てであり、「株式相」と言えば、株価の見立てです。
株式相場で株を売り買いしている人は、本人自身は意図していない(気づいていない)としても、株価を見立てて、今後値上がりすると見立てた人がその株を買い、今後値下がりすると見立てた人がその株を売るという行為を行なっている・・・と言えます。
「相」の見立てですから、その人の力量によって違いが出ることは当然で、結局、未来の結果も「当たった/ハズれた」となりますから、見立ての適切さが重要なポイントになります。
「相」を適切に見立てられる人ほど優秀な人と言えますが、なかなかそう簡単にそういう人は出てきません。
なぜなら、未来を100%完全に言い当てることは誰にもできないことだからです。
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株式相場では、「損をするのが怖い/だから100%絶対と言えないならやりたくない・・・」という意識が強く出てしまう人がいます。
もちろん本人の自由ですからそれはそれで構わないのですが、でも、100%絶対を求めていたら結局は何もできません。
外を出歩く・・・電車に乗る・・・バスに乗る・・・タクシーに乗る・・・だけでも命の危険は必ず付きまといます。
絶対・・・完全完璧・・・100%安全・・・などを強く追い求めすぎてはいけないと思います。
話を戻しますが、「株式相場で損をするのが怖い」・・・というとき、「なぜ損をするのか?」ということにちょっとだけ目を向けてみると良いと思います。
改めて考えてみると、損をするパターンは大きく2つあるように思えます。
一つは、購入した銘柄(会社)が倒産してしまうといった明らかに価値を毀損してしまうパターン。
もう一つは、株価が値上がりする時間を待てず、慌てて株を売ってしまうパターンです。
ほとんどの場合においては後者のパターンだと思います。
株を買ってから株価が値下がりすると、人は心理的に面白くありません。
ただ、人がどう思おうとそれ自体はその後の株価には何の影響も及ぼしません(言い換えれば、人の手によって株価を操作することはできません)。
だから、株価がどう動こうとも悠々自適に構えて動じない姿勢が大切なのですが、なかなかこれができる人は少ないと思います。
値下がりしても、暴落しても、その後に株価が再び買値以上に値上がりするかどうか?・・・が株式投機を行なう人には至上命題になってきます。
たとえ株価が50%下がったとしても、再び上がると確信できれば「むしろ割安だから買い増ししよう」となります。
つまり、株式投機では
・値下がり(暴落)がいつ起きるのか
・どのくらい値下がり(暴落)するのか
は重要ではなく(むしろ的確に相を見立てることは不可能です)、値下がり(暴落)した後に元値以上に回復できる強さがあるかどうかが重要だと言えます。
それには、何らかの論理的根拠がほしいところです。
それを踏まえての「株式相の見立て」ということになります。
私は長年これに挑戦しましたが、己の力量を知り、一時的にうまくいっても長い目ではうまく対処できそうにない・・・と悟り、またそれよりも別の手法(=不動産投資)のほうが自分には合っていると考え、あるとき思い切って方向転換をしました。
その結果、ある程度の経済的自由を少なからず得ることができて本当に良かったと思っています。
株式投機よりも不動産投資をサラリーマンに薦めるのはこうしたことが背景にあります。