年収300万円の人(Aさん)と年収2000万円の人(Bさん)がいて、どちらも料金1万円の食事をしたとします。
Aさんの所得税を仮に20%とすれば、Aさんは1万円の食事をするために12,000円を稼ぐ必要があります。
Bさんの所得税を55%とすれば、Bさんは1万円の食事をするために22,000円以上を稼がなければいけないことになります。
「支出という点だけで見れば同じ1万円」の食事であっても、「所得」という点で見たなら人によってその金額に大きな開きがあることになります。
Aさんなら12,000円を稼げば食べられる食事であっても、Bさんは12,000を稼いだだけではそれを食せない(=22,000円を稼がなければいけない)・・・ということです。
そのように考えると、考え方によってはAさんのほうが有利?だと言えるかもしれません。
何とも面白い話です。
ここで確実に言えるのは「1万円の食事をするには単純に1万円を稼げば良いわけではない」ということです。
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さらに言うと、もし自分が仮にBさんのようなお金持ちの人に何かを奢ってもらったときは、単純にその金額を奢ってもらったとは思わずに、その2倍くらいの金額を奢ってもらった!と解釈することほうが適切かもしれません。
まあ、物事のとらえ方はさまざまなのでこうした考え方は一つの考え方・解釈の仕方だと理解しておけば良いことですが、見る視点が変われば導かれる見解も本当に違ってくるものだと思います。