「株価は短期では人気投票だが、長期では業績に連動する」・・・とは、ベンジャミン・グレアムの言葉です。
彼の弟子の一人がかの有名なバフェット氏だと言われています。
だから、バフェット氏も似たような発言をしているのでしょうね。
株価というのは短期的には確かに人気投票のようなもので、その時点での需給関係が株価に大きく影響し変動します。
それでも長い目で見れば株価はその会社の本当の価値に近づいていき、正当でふさわしい価格に収斂していくものです。
だからこそ、投機は短期勝負が中心になり、投資は長期勝負が中心になるわけです。
投機は短期勝負、投資は長期勝負です。
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資本主義下の自由経済社会では、基本的にすべての人が自由に商売をすることができます。
自由経済市場では、バナナや車に値段がつくように時には人にまで値段をつけようとする一種の恐ろしさがあります。
採用市場/転職活動でよく聞かれることです。
職によっては「年齢制限」がついていたりします。
おおっぴらには言えないけど(建前としては言えないけど)、実は採用基準に年齢制限を設けている・・・という会社は少なくないと思います。
スポーツの世界は特に年齢がモノを言う世界です。
若いうちは良くてもスポーツ選手は必ず歳をとっていくどこかで引退を迫られ、しかもその年齢は一般的なサラリーマンの定年と比べてかなり若い年齢です。
スポーツ選手がおっさんやおばさんになると(年齢がかさむと)、それは「失業/失職」を意味し、すなわち「収入の途絶え」を意味します。
歳をとるほどに悲しいかな市場での価値が減少していくという流れになります。
一方「投資」というのは年齢制限を一切設けていない経済活動に当たります。
70歳だろうが80歳だろうが、おじいさんになっても若い人より強い/高齢でも関係なく収入を得られます。
複利を活用できればさらに「時間をかけることが有利となる(歳をとるほどに効果が出てくる)」・・・ということもあります。
何よりも投資は自分の身体を駆使せずに済む、という点が世間のその他大勢のお金の稼ぎ方と異なる点です。
つまり、その間において自分の身体を別のことに使うことができるわけで、言わば時間の二重活用ができると言えます。
長期目線で見る必要があるけど、自分の身体をその間好きなことに使える(別の収益を稼ぐことに使っても良いし、余暇を楽しむことに使っても良い)というところに投資の一つの醍醐味があると思います。