株式投資をしている多くの人は実際は「投機」をしています。
つまり、
1.(値上がりを期待して)株を買って
2.株を売って
3.その差益を得る
・・・という行為を前提にお金を投じているわけです。
求めているのは何と言っても「値上がり益」であって、配当金目当ての人はほとんどいません。
配当金目当ての人は「投資」を行なっていると言えますが、多くの人は配当金ではなく「値上がり益」を期待して株を買っています。
「これから上がるなら買う/下がるなら買わない/予想に反して下がったらその投資は失敗だったと考える」・・・という人はやはり「投機」主体で行なっていることになります。
株価上昇のチャンスに乗れば確かに利益が得られます。
買った株が運よく上昇すれば資産形成に成功することもありますが、株価が下がると失敗となって目論んでいた資産形成はそこで頓挫してしまいます。
また、投機家視点の人は株を買う前に「暴落するリスクや定期的に大暴落が発生している歴史」を想定せず、一気に株の購入に手持ち資金を投じがちです。
一方、投資家的視点を持っている人は目先の株価の動きはほとんど気にしません。
それよりも「この株を買うことは将来の資産構築につながるか?」とか「この投資先は安定した配当金を生み続けてくれるか?」といったことを気にかけます。
将来の資産構築や将来の収入を考えた行動なので、「暴落も想定内」といった行動が取れます。
どちらの思考が良いか悪いかではなく、自分はどっちのスタンスで市場に臨んでいるのか?を認識することが大事だと思いますし、私は後者のほう=投資家視点で臨むことのほうがベターだと思っています。
投機家の視点から投資家の視点へ自分の見方を変えることを意識すると、結構肩の荷が降りると思います。