1947年に日本で初めて労働基準法が制定されたとき、労働時間は「1日8時間/週48時間」と定められていました。
つまり、実質「週休1日」だったわけです。
多くの企業では日曜日を休日とし、月曜日から土曜日まで働く形式を採りました。
そんな労働・休日事情にメスを入れたのが、松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の創業者として有名な松下幸之助氏だったそうです。
当時、松下氏は「世界のメーカーと互角に競争していくには、従業員の生産性を飛躍的に向上させなければいけない」と考え、十分な休養をとる休日に加えて文化生活を楽しむ休日が必要だと考えたそうです。
そして、「一日休養、一日教養」をスローガンに掲げ、1965年に「週休2日」という概念を導入したとか。
その結果、従業員の勤労意欲が上がり、生産性の向上に大きく貢献した・・・とも。
そうしたことがあって、その後1987年には労働基準法で「1日8時間、週40時間」を段階的に導入することとなり、実質「週休2日制」が一般的となったようです。
コトの真偽・是非は別としても、週に2日の休日という感覚はいまでは当たり前のこととして私たちの認識に刷り込まれていますし、一度甘い汁(週休2日)を吸ってしまったらもう逆戻り(週休1日)はしたくなるのが人情です。
でも、ここで気をつけたほうが良いのは「何のための週休2日なのか?」ということであり、答えの一つは幸之助氏が説くように「1日は休養のため、もう1日は教養のため」・・・です。
ただ何となくダラダラ・・・と2日間の休日を過ごすのではなく、「休養と教養のため」と意識をしっかり持つことが大事だと思います。
それだけでも次の週における仕事への取組み方が変わるでしょうし、時間をかけて人生の好転/変化につながっていくと思います。