
デマは発生させる人にも問題がありますが、拡散させる人にも問題があります。
もちろん「発生させる人」が一番悪いですが、それを「拡散させる人」は何も考えずに他人に紹介している自分の身勝手な行為を真剣に反省する必要があります。
いちばん良いのは「何もしない」ことです。
何もしなければ「デマであっても真実であっても拡散されることはない」です。
ややこしいのは、「真実と事実の違い」をよく理解していないまま、自分は「真実を広めた」つもりで実は「一部分の事実を伝えただけでかえって余計な誤解を生んでしまう一助になった・・・」というケースです。
事実は「真実の一部分」に過ぎません。
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諺に「雉(キジ)も鳴かずば撃たれまい」というのがあります。
意味は「余計なことを言ってしまったばかりに後に自らの災いを招いてしまうこと」ですが、「雉が撃たれた」ということを事実とすれば「雉が鳴いた→撃たれた」という流れが真実です。
撃たれたことは間違いでなくフェークニュースではありませんが、その原因を作ってしまったのは雉自身にある・・・という背景の経緯をも考慮しないと物事の流れ・良し悪しの判断は難しくなります。
中途半端な使命感や義憤のようなもので何かの記事をサッと拡散して自分では「良い行動をした」気分になっている人がいますが、そこに潜んでいる落とし穴に気づき配慮するだけの意識が賢人と愚か者とを分けるカギになると思います。
しかも拡散したものがデマだった場合に、謝るどころか開き直って「自分も騙された側だ」という被害者面をしているのは一番タチが悪いです。
頭も使わず、たいした行動もしておらず、ただ目先の情報を意味もなく右から左に伝え流しただけでそれによってたくさんの人が迷惑を被っているのに知らんぷり・・・といった構図です。
それを、「自分は情報を発信しているんだ」などとエラそうに言ってはいけないですね。
ネット上、SNS上にはいろんな情報が飛び交っていますが、デマ情報(フェイクニュース)の拡散器になってはいけないし、そすならないことを自身で意識する姿勢が必要だと思います。