
これまでの日本は、「日本語」という「特殊な言語の壁」に守られてきたように思えます。
ある意味で「言語による鎖国」です。
それが少しづつ崩れてきているようにも思えます。
英語ができなくても大丈夫・・・という時代は過ぎ去り、「できないよりできたほうが良い」では済まされない時代になってきた、ということです。
それは単にビジネスの世界だけに留まらず、普通の生活をしている人たちにも影響が出始めています。
その一つが「詐欺メール」です。
聞いた話ですが、今年4月に確認されたおよそ6億件の詐欺メールのうち約84%が日本を標的にしたものだった・・・とか。
これまでは、翻訳ソフトにかけても日本語の変換がおかしなモノになっていたため、人はすぐに詐欺メールだと見抜くことができました。
ところがAIはその壁をあっさり壊してしまい、「日本語の鎖国の壁」を簡単に乗り越えて、大量のメールやコンテンツを自動生成している・・・と言われています。
日本語だから安全/日本語は特殊・・・と思っていたのはもはや過去の話になりそうです。
世界80億人が同じ土俵で競い合う時代がすぐそこに来ています。
「言語の壁」が崩れるきっかけはやはりChatGPTをはじめとした生成AIの急速な進化にあります。
これまでは国内市場だけで競争していても特に問題はなかったのが、近未来は「全世界≒全人類」の競争へとなるわけで、しかもそのスピードはかなり早く想像以上かもしれません。
自分たちの子どもたち・・・孫世代は、かなりの高確率で「世界規模の競争」に巻き込まれることになりそうです。
かわいい子には旅をさせよ・・・とは少しニュアンスが違いますが、でも、自分の下の世代の子どもたち/孫たちにはそうしたグローバルの意識を早い段階で持たせる必要があると思います。