
昨年よりいろいろ問題になっていた「米の価格高騰問題」は少し下火になってきた感があります。
かつて「貧乏人は麦を食え」と発言した(とされる)池田勇人元首相がいます。
聞いた話ですが、実際にはこの言葉がそのまま口から出たわけではないそうで、1950年(昭和25年)に米価の高騰が社会問題になっていた頃、当時、大蔵大臣だった池田氏は国会答弁でこう述べたようです。
「所得の少ない人は麦を食べ、所得の多い人は米を食べるというような経済原則に沿った方へ持っていきたい」・・・と。
そして、この発言がメディアに端折られ、「貧乏人は麦を食え」と伝えられた・・・と。
言葉を発した人の意図とは違うニュアンスでマスコミが大々的に広めることは昔も今もよくある話です。
中にはかなり悪意のある「切り抜き」がされ、発した人の意図とは真逆の意味で伝播されることもあります。
だからこそ、人はマスコミの言うことをそのまま鵜呑みにせず、何が真実なのか?を正確に見極めるだけの見識と理解力を持つ必要があると思います。
それができる人こそ教養人であり、それを可能にすることこそ教育だと思います。
逆に言えば、教育レベルの低い人ほど他者に騙されやすく、物事の本質を見極める目を持ちあわせていない・・・とも言えます。
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フランスにはこんなエピソードがあるそうです。
時は18世紀。
世間は経済破綻と格差が広がり、そうした中で王妃マリー・アントワネットは「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言った・・・。
本当にそのように言ったかどうかは定かでないですが、結局この発言が庶民の怒りを買い、革命の煽りを受けギロチンにかけられた・・・。
どこの国でも、「食への不満」は大きな力を生むようで、場合によっては政権を倒す火種にもなり得るようです。
今の日本はさすがにそこまでの話・暴動にはなっていませんが、遠い未来においては事実が捻じ曲げられて「2024年~に米騒動が起きて自公連立政権が終わった・・・」となっているかもしれません。
やはり報道は正しくあるべきですし、国民も虚偽報道に惑わされてウソの情報をまき散らすことに加担してはいけないとつくづく思います。
























