イギリスの詩人で学者のサミュエル・ジョンソンの言葉にこんなのがあります。
「人間の本質を知らず、自分以外の何かを変えることのよってのみ幸福を求める者は実は結ばれない努力で一生を無駄にして、自分の人生から取り除こうとしていた悲しみや辛さを逆に増やしてしまうだろう」
他人を変えることで自分が幸せになろうとするのは、上手な方法ではないと思います。
自分が幸せになりたければ自分が変わるのが鉄則です。
なぜなら、他人をコントロールすることはできないし、仮に一時的にコントロールできて自分が幸せになったとしても、永遠にコントロールし続けることはできないからです。
難易度の高い「他人のコントロール」よりも、それより難易度の低い「自分のコントロール」に意識を向けるほうが得策です。
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会社でも、上司が部下を自分流に変えようとヘタなマネジメントをしたり、部下が上司とウマが合わないからといって上司の性格を変えよう・・・としたりするのは、かなり時間の無駄だと思います。
会社という組織に人が集まっているのは、その会社が目指す目的の実現のためであり、付随してそこで働く者が自分自身の目的(→多くの場合は給料獲得)の実現のためです。
他人を変えたり、周囲の環境を変えたりすることを考える前に、その会社内においては自分が変わろう!(と演じる)・・・ことを考えるほうが道は早くなります。
社内における「優秀な自分を演じる」わけです。
会社から一歩出れば、いつもどおりの自分に戻ればいいだけです。
自分がテレビに出てくる俳優・女優のような存在であると思えば、「演じる」ということへの抵抗感も薄れます。
他人が進歩・成長することをヘタに願ってイライラを募らせるより、自分が進歩・成長するほうが手っ取り早いものです。
何よりも落胆してストレスを溜める回数が減ります。
アメリカの心理学博士のウェイン・W・ダイアーも「自分のモノの見方を変えれば、見ているモノが実際に変わり始める」・・・と言っています。
特にリーダーは、「リーダーを演じる」ことで巡り巡って部下を成長させて、ひいては組織を発展させていく・・・という発想を持つことは大事だと思います。
リーダー必読のマネジメント関連書籍
『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)
『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)