目の前に「濃いカレー」と「薄いカレー」があるとします。
さて、どちらのカレーが辛いのか?・・・という問題があるとしたら、皆さんはどうされますか?
A:濃いカレーのほうが辛いと判断
B:薄いカレーのほうが辛いと判断
C:見た目だけではわからないので一口ずつ両方を試食して判断する
まあ、間違いなく「C」が適切だと思います。
見た目だけでは判断がつかないことが世の中にたくさんあります。
たまたま自分の過去の経験の中で「濃いカレーは辛い」という価値観ができあがっていれば短絡的にそう考えるでしょうし、同じように「薄いカレーは辛い」と価値観ができあがっていれば同じく短絡的にそう結びつけると思います。
でも、世の中には過去の自分の数少ない経験をそのまま今の判断に活かして良い場合と、そうでない場合があります。
大事なのは、その見極めです。
その見極める力がある人は「判断力」に優れ、リーダーとして活躍できる人だと思います。
その見極める力が弱い人は、つまりは判断力が弱い人ですから、決してリーダーの職に就いけはいけないと思います。
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見ただけでは判断がつかない場合、必要なのは「試す」ということです。
迷ったら両方やってみればいいんです。
そして、比較して検討をすれば良いわけです。
目の前のカレーが甘いか?辛いか?を味見せずに「見ただけで」当てようとするのはうまくありません。
味を知りたいなら、全部を食べなくてもほんの一口ずつをさっさと食べればいい・・・です。
味見をしないで勝手に結果を判断しようとするのは、よほどの熟練者かよほどの専門家でなければやってはいけないことです。
自分の力量を知り、推測だけで誤った判断をしてしまわないように謙虚な姿勢でいることを心がけることが、すべてのサラリーマンに必要なことの一つだと思います。