先日、引出しを整理していたら10年以上も前のスタバの商品券が出てきました。
その商品券には有効期限がないのでいつでも使えるな・・・と、当時思ってそのままとっておいたもののようでした。
でも、そうやって「使うのを先延ばし」にしていたら、いつの間にか「存在そのものを忘れて」引出しの中で眠らせていた・・・と言えます。
人は、有効期限が明確だとその期限が切れるまでに行使しようと思いますが、無期限だとつい先延ばしにしてしまうものですね。
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たとえば「お金(現金)」には「有効期限」がありませんから、保管しておけば未来のいつの日にか額面通りに使えます。
クレジットカード会社発行のギフト券や、デパートの全国共通百貨店商品券や、図書カード、クオカードなども基本的には期限がないので保管しておけばいつでも使えます。
株主優待券の中にもそうした無期限のモノがあります(有効期限が明確なモノもあります)。
期限が明確だと人は「使わず損」をしたくないのでちゃんと期限内に使おうとしますが、期限がないとついつい使わないまま(最悪の場合はどこかへ置き去りにして忘れてしまう)……になります。
各種ポイントカードの類も、有効期限があるからこそ人はちょっとは気にして再度そのお店を使おうとするのだと思います。
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同じようなことが「人生(寿命)」についても言えます。
人は、自分がいつ死ぬかわかりません。
わからないけども、多分今日・明日ではないだろう・・・と何となく安易に思っています(まあ、実際そのとおりで今日・明日ではないことがほとんどです)。
その結果、本当はやりたいことがあるのにそれを先延ばしにしてしまいがちです。
仮に「余命1年です」と宣告され、明確に自分の寿命期限がいつまでかわかると、多くの人は今抱えているあらゆる制約を振り払ってでも「本当にやりたいこと/やり残していること」を残りの人生をかけてやろうとする・・・ハズです。
人生の期限がわかれば、それより先の人生がないことを知った以上は、会社を辞めても、次の就職先が見つからなくて困ることはないし、家のローン返済のためにこれ以上お金を使えないなどと気にする必要もなくなります。
躊躇なく自分のやりたいことに向かって行動を起こせると思います。
「夢」には期限が設定されていません。
だから、人はつい自分の夢の実現を先延ばしにします。
「夢に期限を設定」すると「目標」になります。
期限があるから・・・人は目標を設定することで真剣になって動き出せます。
無期限であることは良いことでもあるのですが、逆に人の行動を本気にさせにくい/行動を起こさせない・・・という欠点もあると思います。
自分が持っている夢・商品券・現金などすべてのものに「自分なりの有効期限」を設けて、先延ばしにすることを止めてすぐに行動に移す・・・というパターンに持っていくと、人生はそこから大きく変化していくかもしれないですね。