遊園地などのアトラクションに「巨大迷路」があります。
入場者を楽しませるため、そう簡単に迷路を突破することはできないよう複雑な仕掛けになっています。
一歩入り込むと次にはいくつも進めそうな道が用意されていて、どの道が正解なのかは進んでみないとわかりません。
一つ進んで行き止まりだと、引き返して別の道を進んでみる・・・を繰り返すことになります。
そうした迷路の攻略裏ワザは「(予め)ゴールから入ってスタート地点まで逆走する」ことです。
実際にはそんなことはできませんが、これが可能になれば唯一の正解ルートを早々に知ることができ、スタート地点から最短時間で進むことができます。
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スタート/ゴール到達・・・と言えば、「目標達成」も同様です。
つまり、ゴールから逆算して「今」から何を為すべきかを知り、実践していくと目標達成にブレが生じにくく、ほぼ確実に最小労力・最短時間で目標達成を成し遂げることができます。
俗に言う「逆算思考」です。
年収アップや資産増加といった「お金」に直結する分野では選択肢が多岐にわたります。
そのため、どの手段が正しいのかスタート時点での見極めは難しかったりしますが、こうした逆算思考で考えていくと意外とスッキリしたりします。
ところが、多くのサラリーマンはそうした未来からの逆算思考ではなく、現在からの順算思考で物事を考えがちです。
いきなり目の前にある諸問題を解決することに意識を向け、全体像を見渡すことなく、現状から目標に向かって進もうとします。
その結果、どこかで道を誤り、懸命に努力してきたにもかかわらず思うような成果が出ず、最終的にはうまくいかないまま終わったりします。
過去から現在・・・現在から未来・・・そうした延長線上で物事を捉えてしまうと、目標に至るまでの道筋が無数に存在するかのように錯覚してしまい、どの道を選べば最も効率的に目標に到達できるのかがわからなくなります。
順算思考を逆算思考に変えるだけで、その難易度は劇的に低くなります。
目標に早く適切に到達するためには、現状の延長ではなく、「目標を設定し、逆算的に考える」というアプローチが有効だと思います。