日本では創業5年で約85%の会社が倒産しているのが現状と聞きました。
逆に言うと15%の会社しか残っていないわけで、「創業5年」という言葉にはある程度の重みがありそうです。
赤字経営続きで会社が潰れるのは仕方ないとしても、中には経営が順調だったのに、あるときから雲行きが怪しくなり、徐々に経営が傾き始めて倒産に至る・・・という事例もあります。
それは経営者の資質/経営姿勢の変化に依拠する面も大きいと思います。
創業以降徐々に経営が軌道に乗ってくると、自分にちやほやしてくれる人からの誘惑に負けてしまい、お金と時間を使って会食に行ってお金を外にばら撒いてしまう・・・。
一種の贅沢病であり、お金の無駄遣い・・・です。
そんなお金の使い方を社員たちはしっかり見ていますし、幻滅していることでしょう。
社員たち(身内にいる人)に感謝し、そんな無駄に使うお金があるならもっと社員に還元したり、言葉や態度で示すほうがみんな幸せになれます。
絶好調のときにそうしたことに気づけるかどうか?
目に見えない何かに試されているのかもしれません。
「運命の分かれ目に立っている」・・・とも言えます。
謙虚さが必要です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の姿勢が必要です。
褒められて持ち上げられるような環境に行かない・・・という努力もアリで、逆を言えば「自分なんてまだまだだ」と思える環境に身を置くのも一手です。
「行きたくないなぁ」「惨めな気分になるなぁ」という勉強会などは褒められる勉強会の10倍以上の費用が必要かもしれませんが、そのお金の使い方のほうが活きた使い方になりますし、高いからこそ価値もあるハズです。
おごりや慢心が持てなくなり、必然的に謙虚さが身に付きます。
そうした視座の高い人たちと同じ場にいると、本当に価値があることは、結局は「社員を大切・尊重すること/ねぎらうこと/信賞必罰で適切に報いること」・・・だと気づけます。
いずれにしても、経営者は絶好調の時に何に気づけるかどうか?が試されている・・・と認識しておくことは大切だと思います。