
自分と同じくらいに自社のことを考えてくれる社員がいない・・・と嘆く経営者は多いですが、やはり「雇う側」と「雇われる側」とでは意識に隔たりがあるものです。
でも、会社組織は組織として同じベクトルを持った者たちで構成され、組織力を発揮することが大事ですから、経営者は社員の教育を適切に行なって少しでも社員の意識を自社に向けるようにする必要があります。
経営者が過去と現在に責任を持ち、社員に信頼を示せば、社員も会社の未来を真剣に考えるようになってくれる可能性はグン!と高まります。
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経営者の本来の役割は会社を成長・発展させることですが、多くの社長は日々の業務に追われ、社内に起きるさまざまな問題解決ばかりに時間を費やす傾向があります。
細かな業務をこなすだけだと長期的な戦略を考える余裕を失ってしまいます。
これは「会社の中で働く(working in)」状態です。
この状態が続くと、視野が狭くなって会社全体の方向性を見失いがちになり、会社の成長が止まったり競争力を失ったりする恐れがあります。
本来取り組むべき「経営の仕事」が中途半端になって疎かになってしまうわけです。
一方、別の概念として「会社の上で働く(working on)」というものがあります。
これは会社を俯瞰的に眺めているような漢字で、会社全体の設計や仕組み作りを行なえる状態を指します。
目の前の業務に追われるのではなく、会社の未来像を描き、成長戦略を実行することです。
社長/経営者は前者の「ビジネスの中で働く」のではなく、後者の「ビジネスの上で働く」必要があります。
そのためには、自分がいなくても会社がうまくまわる(=機能する)ことが大事で、そのためには属人的な仕事を主とすることなく仕組みでまわるように構成することが大事です。
まずは、社長/経営者自身が今どのように働いているか?という「離見の見」を持ち、仕組みつくり/組織力を高めることを心掛けると良いと思います。
























