
「努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」
by 王貞治
・・・・・・・・・・・・・・
近年、ニュースやSNSで「収入の格差」が話題になることが増えました。
「どれだけ働いても生活が楽にならない」「一部の富裕層に富が集中している」・・・という声を反映してか、収入格差の是正は政治・選挙でもよく出てくる話です。
しかし、そうした議論の中で、ほとんど語られることのない視点があります。
それが「努力の格差」です。
誤解のないように言えば、収入の少ない人は努力をしていない、といった暴論を言うつもりはありません。
人生には生まれ育った家庭環境や教育の機会や健康状態など、すぐには気づけないような不公平さは確実に存在しています。
スタート地点が違えば結果にも差が出て当然です。
それでも忘れていけないのは、たとえ悪環境の中でのスタートであっても、「努力」によって高収入を掴み取って来た人がたくさんいる・・・ということです。
収入の高い人のそれなりの数の人が「それに見合った努力を積み重ねてきた」というわけです。
一般的に、努力は他人には見えないものです。
「勤勉」とは「他人が見ていないところでも手を抜かないこと」ですが、努力も他人が見ていないところで粛々と続けることに意義があります。
高収入の人は、結果として高収入になってからの派手な生活ばかりが注目されがちですが、そこに至るまでの過程には「他人の見ていないところでの努力の積み重ね」が必ずあります。
一日何時間も勉強した日々・・・失敗を重ねながらも挑戦し続けた日々・・・遊びや趣味の時間を削って孤独に向き合いながら能力を磨き続けてきた日々・・・などです。
ここで大切なのは、他人の努力を羨むことではなく、自分の未来にも模倣・投資する意識です。
不満よりも行動を!・・・ということです。
いきなり大きなことをしようとしなくても良く、小さな一歩で十分です(読書を始める等)。
努力は裏切らない・・・とはよく言われることですが、逆の視点で言えば、「努力しなかったことが報われることはない」・・・です。
「収入の格差」を非難してもその瞬間に自分の収入が増えることはありません。
重要なのは、目を向けるべきは他人の収入などではなく、自分の行動・認識・考え方を総合的に俯瞰した「自分の努力度合い」だと思います。
「努力の格差」に視点を移すほうがより建設的な議論につながります。
収入の高い人を「ズルい/運が良かっただけだ・・・」と切り捨てる前に、「その人はこれまでどんな努力をしてきたのか?」と考えてみるほうがベターです。
自分にできる努力をこれから模索して実践に移す意識を持つことで人生は好転させられると思います。
























