会社によっては採用面接で来社した人にお金を渡しているところがあります。
言ってみれば交通費代わりなのですが、たいていは一律1,000円としてみたり、場合によっては現金ではなくてクオカード等の金券だったりするところもあります。
交通費と堂々とはうたえないのでお茶代と称したりもしますが、名称はどうであれもらう側としてはやはり嬉しいものです。
会社内では、このお金がもったいないので経費削減の意味でも止めたらどうか?という意見を出す人もいると思います。
もちろん、こうしたことは会社の経営判断でされることですから、出すも出さないもどちらも正しいことです。
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採用面接を行う場所は募集している会社の中で行うのが当たり前・・・という固定観念を多くの人は持っています。
でも考えようによっては、会社側がどうしても面接したいと思う人がいれば(その人に会社へ来てもらって面接をするのではなくて)、むしろ面接官が応募者のほうに出向いて行って面接をするというのも本当はアリだと思います。
なぜなら、採用面接の段階ではお互いに対等であるべき・・・だからです。
しかしながら、時間や手間ヒマを考えるとそんなことはしていられないのが現実です。
実際に面接官が一件一件応募者の自宅を訪問していたら当然その交通費用がかかります。
ここが一つの考えどころです。
面接官が訪問したら必要になる交通費を、交通会社に支払うよりも応募者に支払うほうが得策だ・・・と考えれば発想の転換が起きます。
交通費だけでなく、移動の時間や労力をも考えれば1,000円や2,000円くらいは安いものです。
応募者には「いい会社だ」と思ってもらえます。
応募者よし、面接官よし、会社側よしで、三方よしになります。
一石三鳥です。
出来事は一つ、とらえ方はさまざまです。
かくして、採用面接で来社された人にお金を渡すことが理論的に正当化されて今日に至っていると思います。