忘れたころによく起きる事件の一つに「金融機関内での横領・サギ事件」があります。
過去に何度も内部事情に明るい銀行員が立場や職務を利用して不正に金銭を受領・横領・横流し・・・をしたという事件が起きています。
金額が大きいものしかマスコミで報道されませんから、私たちが見聞きするのはほんの一握りだと思います。
直近でもそうした事件が三井住友銀行大森支店で起きていたようです。
元副支店長がオンラインシステムを不正に操作して約2億円をだまし取った・・・ 過去10年以上に渡って不正行為を繰り返していて被害総額はナント11億円に上る・・・と。
いやあ、何ともすごい金額です。よくぞこれまで発覚しなかったものです。
それもまたヒドイことだと思います。
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人間に悪魔性が宿っている以上、エラーや不正は企業内で起こりうるものです。
多くの場合は「お金がらみ」です。
それをいかにして防止するか?!
それがリーダーの務めの一つでもありますね。
目の前にお金(現金)があって、誰もチェックする人がいなければ盗んでしまう人がいても何ら不思議ではありません。
だから、デキる経営者は業務をとにかくキャッシュレスにして現金を直接取り扱わない仕組み(体系)を作ります。
ところが、最近は現金でなくても、今回の三井住友銀行の事件のようにオンラインシステムを不正利用してデータ上でお金を異動させる手口が頻繁に起こるようになってきています。
だから、経営者は時代に合わせてそうしたことが起きないように手を講じる必要があります。
1.ボタン操作をできる人を限定する
2.操作するときは2人体制で行う
3.アフターチェックを必ず行う
・・・ということを「仕組み」として業務に取り入れておくことが大事です。
サラリーマンは犯罪に手を染めたら人生お終いです。
決して超えてはいけない一線だと思いますし、まあ最後は人間性(人間力)にかかってくる・・・のだと思いますが、だからこそリーダーは「人間学を学ぶ/身に付ける」ことが大事ですね。