一つの会社で社員が50人を超えてくると、いろいろ法律上の縛りが増えてきます。
だから、50人以下の会社が50人超となったときには、ちょっと留意することが必要です。
そして、会社というのはなかなか100人規模にはならないものです。
なるときは一気に超えていくのですが、100人を超えてから一気に社員が増えていかなければ、不思議なことに辞める人が出てまた100人未満の会社となります。
基本的に「社員が辞めていく」ことは、経営者にとっては、何か自分が否定されたような複雑な気持ちになります。
会社は、入社してくる人がいる一方で退社していく人もいるわけで、社員数が100人を超えるのは、過去の累計社員数が200人以上になったあたりから成立してくるような気がします。
仮に累計社員が300人のときに在籍社員数が100人になったとすれば、300-100=200人ですから、100人の社員が定着するまでに200人の社員が辞めたことになります。
これって、経営者にはけっこうショックな数字だと思います。
それまで費やしたかなりのお金と時間が無駄・・・となっています。
つまり見方を変えれば、それだけ自社にふさわしい社員を面接採用・研修教育を通して効率よく見つけることが大事だということです。
採用→教育→退職では意味がありません。
採用→教育→定着(出世)が理想的です。
離職率を下げるには「企業理念に賛同」してくれる人を採用することが大切です。
企業理念は、その会社で事業活動を行うときの根底になる重要な疑念です。
そのことを意識した「面接」や「会社説明会」を行うことが人事採用ではとても重要なことだと思います。