企業ブランドを維持する一つのコツは、「統一性と一貫性」を大切にすることであり、別の言い方をすれば「キチンと仕組み化しておく」ことです。
これが守られていないと、ブランドを維持することができません。
ブランドに限らず企業内でいろいろなことを「仕組み化」しておくことはビジネスモデル構築の大原則の一つです。
A店で買った商品とB店で買った商品が本来同じブランドの品なのに、微妙に・・・もしくはまったく違っていたら、当然そのブランドはブランドとは呼べなくなります。
ブランドには企業ブランドと商品ブランドがありますが、両方ともに重要視することが大切です。
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フランチャイズ店というのも、ある意味では企業ブランドがしっかり守られていなければいけない業態です。
顧客側からすれば、そのお店が直営店なのかフランチャイズ店なのかはどうでもいいことで、そこで得られる商品やサービスに自分が期待しているとおりの提供がなされることが重要となります。
よく例に挙げられるのはハンバーガーチェーンです。
たとえば、マクドナルドでは商品をどのお店で購入しても同じ水準の商品であることはもちろん大切なのですが、それだけではなくさまざまなところで統一性と一貫性が保たれているそうです。
たとえば、「レジカウンターの高さ」。
人から教えてもらった話ですが、日本人の体型・身長に合わせて一番財布を出しやすい高さ・・・93センチになっているそうです。
アメリカと日本では、レジカウンターの高さが違うということです。
そこまで仕組み化がなされているとはすごいなあ・・・と思います。
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仕組み化が妥当かどうかは、業績数字で判断することができます。
独りよがりな判断はナンセンスです。
適切な仕組み化ができていれば、必ず数字に表れてきて伸びていくものです。
リーダーが目を光らせるのは、仕組み化して良いことと良くないことの判別であり、マネージャーが目を光らせるのは仕組み化したことをキチンとそのとおりに運用し、仕組み化していないこともきちんとそのとおりに運用することです。
これを徹底している会社は間違いなく伸びていくはずです。
仕組み化は奥が深いですね。