フローとかストックというカタカナ文字で言うとちょっとややこしいですが、要は「フローとは流動性/変動性が高く」、「ストックとは安定性が高い」という意味です。
たとえば、一般的なビジネスでは
1.何かを仕入れて
2.そこに付加価値をつけて
3.仕入れ値より高い値段で販売
します。
これが「フロー型のビジネスモデル」で、うまくいけば、最初に仕入れた金額の数倍~数千倍もの値段で販売することも可能です。
見方を変えれば、「転売による売買差益」を狙うビジネスモデルです。
フロー型だと単発の利益をいくつも積み重ねていくことになり、利益率は高いけど売上には変動(波)が出やすいため安定性には欠ける・・・ということになります。
一方、ストック型のビジネスモデルでは「転売」そのものをしません。ストックなので転売せずに手元に置いたまま、それを何度も再利用・再活用しながら、そこから派生益を得ていくやり方になります。
貸家で家賃を得る・・・といった感じのビジネスモデルがこれに相当します。
フロー型に比べると、最初に費やしたお金(=投資元本)に対する利回りが極端に低くなりますが、その代わり放っておいても収益を生み出してくれるので安定性は抜群です。
ストック型だと一度仕組みをつくれば、後はそんなに手間を必要としない・・・という特徴があります。
これら2つのビジネスモデルは、互いの弱点を補完しあえっている関係にあります。
不動産投資は「ストック型ビジネスモデル」に相当します。
言い換えれば、不動産投資(賃貸業)の利益率はかなり低い・・・ということです。
会社を立ち上げて、バリバリと売上・利益を追求してビジネスを展開していくのなら、1.最初は前者のフロー型だけで取り組み、
2.徐々に両方(フロー型+ストック型)のビジネスを手掛けていくと良いと思います。
私のように早めに現役をリタイアして後は悠々自適に暮らしていくなら、後者の「ストック型のビジネスモデルのみ」でいくのが良いと思います。