私は、不動産を安く買って高く売る・・・というのは不動産投機であって、不動産投資とは考えていません。
不動産投資は、別名「不動産賃貸業」です。
不動産賃貸業は、表面的には土地や建物といった「物や空間」を貸していますが、本質的には借りる人に「そこに住んだり使ったりして安全・安心感を得ることを提供している」ものだと解釈しています。
そういう意味では、「その物件・場所を使いたい」と考える人がどのくらいいるのか?・・・が不動産投資では大切な観点の一つになります。
また、使いたい(借りたい)という人がたくさんいても、「いくらまでならお金を出しても良い」と思うか?・・・にも留意する必要があります。
したがって、毎年、新聞等で発表・掲載されているような「その土地等の路線価」といった帳簿上の数字や含み益云々にはほとんど関心がありません。
なぜなら、売却を前提としていない者にとってそれらはすべて「絵に描いたモチ」でしかないからです。
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この不動産賃貸業というビジネスにおける収入源は「家賃」だけですが、それに比べて出ていくお金に関してはさまざまあります。
通常想定されるような固定的にかかる経費以外にも、突発的に必要となる経費は無限にあり、そのためにもリスクヘッジとして「損害・火災保険」を活用することが大事だと思います。
それら諸々をひっくるめてのビジネスだと理解し、そのうえで「借主様にその空間・場所を利用して安心感を得てもらう」ことを提供しているのが不動産投資だと思っています。