昔のデパートの最上階はレストラン街になっていて、大きなレストランになると和・洋・中のどんな料理でも揃っていました。
子どもたちにとって、お父さんの給料日後とか、自分の誕生日など、何か特別の日に連れて行ってもらえる高級な場所で楽しい場所でした。
残念なことに、今ではそうしたデパートレストランは悉(ことごと)く消えていきました。
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そういう時代がかつてあったわけですが、そうした「一つのお店で何でもそろう」タイプから「それぞれに特化したお店」に分かれていき、和なら和、洋なら洋、中なら中・・・さらに和の中でもてんぷらならてんぷら、とんかつならとんかつ、寿司なら寿司、そばならそば、洋でもフレンチ、イタリアン・・・などさらに細かくお店の業態が分かれてきました。
ある意味では、それまでの慣習や業態の中からマネをする点とマネをしない点をハッキリ区別をして自社の独自路線を打ち出してくるようになったのだと思います。
ベースとなるものから何かを削除する・・・あるいは何かを突出して切り離す・・・という手法です。
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従来の床屋さんからシャンプー・髭剃りを削除してあくまでも髪のカットだけに特化するとか、従来の不動産屋さんから売買・仲介をカットして管理だけに特化するとか、従来の質屋さんからお金を貸すことを削除してリサイクルに特化する、逆に質となるものを排除してお金を貸すだけの消費者金融・・・など、いろんな種類の業態が生まれてきました。
海外で流行っていることをそのまま自国に取り込む方法もあれば、一部をカットして取り込む、もしくはその一部だけを持ち込む・・・というやり方もあります。
ビジネスチャンスはいたるところにヒントあり!ですね。