今や「雇用」が就労の最大要因ではなくなる時代に傾きつつあると思いますが、まだ少し「雇用」を注視する必要はあると思います。
雇用を計る指標と言えば失業率です。
失業率が低いことは経済活性化の必要要件です。
政治が行なうべきことの一つは間違いなく「職をつくり出すこと/職を創り出せる環境を整えること」だと思います。
なぜなら、雇用され働く人が多いほどに安定した「税収入」が見込めるからです。
国の財源の元になるのは「税金」であり、本来は税金なくして国の財政は成り立ちません。
また、失業率が下がって雇用の確保が高い水準で維持できていれば、仮にインフレになってもあまり問題になりません。
高い雇用状態はインフレもデフレも関係なくすべてを凌駕するからです。
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一般的に、生産性を低くさせる要因の最大のワナは「長時間労働」だと言われます。
目先的、刹那的には「働けば働くほど生産量は上がります」が、中長期的にみればそれは労働者の健康を害し、効率を下げることになり、その結果、生産性は低くなります。
ダラダラと無意味な残業でお茶を濁すような働き方をするよりも、時間がきたらハイお終い!といった働き方のほうが長い目で見れば良いと思います。
スポーツで言えばサッカーやラグビーやバスケットボール的な労働です。
試合終了のホイッスルが鳴ったら、そこで終わりにする・・・ということです。
これと反対なのが野球的な働き方です。
決着するまでゲームを延長して行なうやり方で、いつになったら終わるのか誰ににもわかりませんし、今日はそれで良くても結局次の日に体調を崩し、かえって生産性を低くしてしまいかねません。
連続した生産を前提とするなら「サッカー的就労」、単発的な生産を前提とするなら「野球的就労」が合うと思います。
ゲーム終了のホイッスルが鳴ったら終わり・・・とすれば、働く人もその後の予定が立ちやすいし、物事を整理して考えやすいハズです。
このスタイルで働く人は、ほとんど残業をすることがなく、自分の時間を有意義に過ごせていると思います。
どちらも前提によって良し悪しが変わるものですが、大事なのはその前提を踏まえているかどうか?・・・にあると思います。