デキる経営者・ビジネスマンの人は、事業や投資を考えるとき、結果から逆算して最終的な利益(儲け)がいくらなのか?などと考えるクセを有しています。
ところが、経営者であってもサラリーマン社長だっり、また一般的なサラリーマンの多くの人の場合、どちらかというと逆算発想ではなく順算発想で物事を考えがちです。
だから、新たなビジネスを持ちかけられたとき、前者の経営者であればは「どれくらい儲かりますか?」と相手に質問しますが、後者の経営者は「どれくらい経費が必要ですか?」と質問したりします。
経費を気にすると、必然的にその経費を上回る売上が必要になる・・・といったほうへ意識が向かってしまいます。
そのため、目線はいつも売上にいくようになり、肝心の利益は等閑(なおざり)になりがちです。
経営で重要なのは言うまでもなく「利益(儲け)」であって、売上というのはその手段にすぎません。
経営者によって「利益に目を向ける人」と「売上に目を向ける人」がいるのは、こうした思考回路の違いも一つの原因にあると思います。
売上ばかりに気をとられると、最悪の場合は「勘定合って銭足らず・・・」となり、薄利多売で自転車操業を余儀なくされたり、赤字経営で苦しむことになりかねません。
経営では、事業を行なうにあたって仮に多額なコストがかかるとしてもキチンと納得のいく背景がある・・・と理解できれば前向きに検討することも大事です。
利益(儲け)が得られるかどうか+社会に役立てるのか、に着眼する姿勢が経営者には求められます。
物事を逆算思考でとらえる・・・という概念は経営だけに限らず、人生全般においてもとても重要なことだと思います。