
意識発達のアインシュタインとも呼ばれる心理学者ケン・ウィルバーは人間の発達についてこう言っています。
「人間の発達とは自己中心性(self-centrocity)が減少していくプロセス」である・・・と。
ケン・ウィルバーによると人間の発達の結果、「それまで見えなかったものが見えるようになり、感じ取れなかったものが感じ取れるようになる」・・・そうです。
発達・成長のプロセスにおいては時に痛み(成長痛)を伴うこともあるでしょう。
でも、そうした経験もまた重要なプロセスの一つと言えます。
非管理職だった人が管理職に抜擢されたときなどは、こうした成長痛を伴う自己中心性の排除が求められるタイミングとも言えます。
・・・・・・・・・・・・
組織のリーダーは自己中心的であってはいけません。
自己中心で物事を行なうと組織が崩壊します。
今風に言えば「組織ファースト」で考え、組織力の発揮を念頭に置いたリーダーシップやマネジメントを執り行なう必要があります。
優れたリーダーは、優れた結果を出したときでも決して「私がやった」とは言いません。
→ 「私たちで成し遂げた」と言います。
ミスが生まれても、「誰々がやった」とは言いません。
→ 「私たちのミスだ」と捉えます。
大事なことは「私たち」という「同じ方向を見ている」状態をつくることと、そうした雰囲気を醸成していくことです。
自己中心的な人は組織の長になる資格はないし、組織の長になった際には自己中心的な気持ちを早く捨てることが大事だと思います。