
ビジネスの世界では「成果は能力と人格によって形成される」という言葉が用いられます。
付け加えるなら、プレイヤーとして働くときと、リーダーとして働くときでは上記の「能力と人格で表される成果の式」には違いがあります。
プレイヤーとして働いているときに成り立つのは「成果=能力+人格」という式です。
そのため、仮にプレイヤーの人格をゼロとしても能力さえあれば成果が上げられます。
極端なことを言えば、プレイヤーとして働くだけなら人格的に問題があっても構わないということです(白い猫でも黒い猫でもネズミを捕らえるのが良い猫)。
しかし、人は偉くなればなるほど、歳をとればとるほど、この式の+が×になっていきます。
つまり、「成果=能力×人格」に変化していくというわけです。
リーダーは、仮にどんなに高い能力を持っていても、人格がゼロならば成果もゼロになってしまう・・・という恐ろしい説です。
逆に言うと、人格が限りなくゼロに近い人をプレイヤーとして雇用するのはまだセーフだとしても、リーダーとして雇用するのはアウト!だということです。
リーダーにはマネジメントが求められます。
自分以外の人を動かす・・・ということです。
しかも、それは組織が求める方向にベクトルが正しく向いていなければいけません。
円満な人間関係を築き、組織力を発揮し、多くの人と円滑にコミュニケーションをするためには、単なる能力だけよりも人格のほうが重要になることもしばしばあります。
だからこそ、経営者はリーダーの登用には慎重にならなければいけないし、リーダーになった人は自分の人格を磨くことを心がける必要があるのだと思います。
























