上司は、預かっている部下を教育する教育者でもあります。
優秀な上司は、部下の成長を部下以上に期待して、また喜びます。
部下の能力・技術が向上すれば組織もトクをします。
ただ、部下は急には成長しないところがちょっと辛いところです。
そこをしっかり理解しておかないと、上司はときに「せっかちな教育者」になりがちです。
そして思わぬ失敗をしてしまいます。
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まだ十分に基礎訓練されていない社員には、大きな仕事・重要任務は任せることができません。
また、部下が上司の思うような成果を出せないからといって、頭ごなしに怒ったり叱りつけるのはかえって逆効果です。
そんなことをしたら、部下はすっかり萎縮して自信と意欲を失います。
何をするにしても上司の目線を気にして部下自身が本来持っていた長所もつぶしてしまいます。
これだと部下育成という名の元で、反対に部下をダメにしているパターンになります。
上司の目の前にいる部下や新入社員は決して上司の持ち物ではありません。
個々人が人間としての尊厳をもっていて、それぞれの家庭の大事な稼ぎ手です。
人間を育てるという口実で人間をダメにしてはいけないですね。
部下に勇気と自信を与え、成長させてあげる・・・そのための職場環境を日々用意してあげることを上司はいつも念頭においてマネジメントをすることが大切だと思います。