欲しいものを得たり、なりたい状態になれるかどうかは、単純にその人に能力や技術などの有無にかかっているわけではありません。
多くの人は、手に入れることが「できる」か「できない」かに焦点を当てがちですが、それよりももっと重要なポイントがあります。
それは何か?
「本当に手に入れることに自分自身でどれくらい真剣に意義や価値をおいているか?」です。
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たとえば、今現在では入手できていないもの・ことであっても、もしも本当にそれを手に入れられないなら「自分や大切な家族の命が奪われる」としたら、人は必ず本気になって動きます。
極端な例ですがもし「A」をできたら現金10億円をあげます、と言われら、それまでさんざんムリだ・できない・・・と言っていた人でも人が変わったようにそれをやろうとするハズです。
そのとき、こんな発想をします。
「どうすれば○や△や□を別の人にやってもらって、自分はこっちのこと(=A)に専念できるだろうか?」
つまり、それまでは自分の中で優先順位の高い○や△や□というのがあった・・・、Aに関してはそれらよりも単に優先順位の低い事柄だった・・・わけです。
でも、そこに家族の命とか現金10億円といった価値の高いものが登場することによって自分の中で「A」に対する本気度が上がって一気に優先順位が高くなった・・・ということです。
人は「今の自分に本当にできるかどうか」ではなく、「いかに本気になって自分の中の優先順位を高くするか」によって「得たいものへの希求的行動」を起こします。
翻って言えば、今手にしているもの・ことは過去に自分が希求して優先順位を高くしてきたものであり、今後も何かを得たい、欲しい、と思うなら同じように本気になって「優先順位を高める」ことが大事です。
能力の差ではなく、本気度の差、意義・価値を置く重要度合いの差・優先順位の差・・・だと言えます。
もっと言えば、成功する人というのはこうしたことを無意識のうちに自分自身に課している・・・つまり自己暗示をかけて自分と約束をして行動し続けている人だと思います。