アメリカのトランプ前大統領は、大統領選に出馬する以前の実業家時代から、ドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーの次の言葉を座右の銘としていたそうです。
「才能ある人は他者が命中できない的(まと)に命中させる。
天才は他者が見えない的に命中させる」
かなり比喩的な言葉ですが、要は天才というのは他の誰も気づかない/見えていない事に着手してそれを見事に成し遂げてしまうものだ・・・途中経過において他人がバカにしてもそんなことを気にする必要はない!・・・ということを意味していると思います。
天才に限らず、すべての人は「的」を持ち、かつ、それに向けて世間の目を気にすることなく信念をもって行動し続ける勇気が大切です。
なぜなら、その人自身の人生だからです。
もし、これが会社内での仕事・・・ということになるなら、その「的」は自分勝手に想定してはいけません。
会社の理念に沿い、上司からの適切な指示の下での「的」に絞って行動する(仕事をする)必要があります。
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「どんなに不況であろうが、稼ぐ人間は稼ぎ続けている」・・・これは億万長者メーカーと称されるダン・ケネディの言葉です。
もちろん業界によってはどうしようもない事態が起きている場合もあります。
ただ、彼のこの言葉には、どんな理由や原因があっても売上・利益の減少の責任は自分(社長)にあると思いなさい!という意味合いが含まれていると思います。
今のようなコロナ禍においては特に響く言葉かもしれません。
厳しいようですが、この言葉は真実であり、企業経営者への戒めの言葉となり得ます。
企業経営者にはそれなりの「不屈の精神力」が必要で、合わせて、自身の経営哲学や経営者としての信念を持つことも重要です。
傍から見ればどうしてそんなことをする(させる)のかわからない・・・とか、なんであんなことをやっているんだろう?・・・と訝(いぶか)しがる声が聞こえてくるかもしれません。
でも、経営者という立場にある人は経営という才能を発揮せざるを得ない人たちです。
自分の才能を信じることもまた大事です。
そのうえで「才能ある人は他者が命中できない的(まと)に命中させ、天才は他者が見えない的に命中させる」というショーペンハウアーの言葉を胸に経済社会を生き抜いていく姿勢が求められると思います。
社長が方向性を出さなければ社員は誰も付いていきようがありません。
夢を語れない社長には魅力もありません。会社の成長がない限り社員のモチベーションが上がるはずもなく、そんなやる気のない社員がいくら集まっても決して業績は良くならないりません。
社員たちが「やり甲斐のある仕事だ・・・人間関係も良好で風通しがいい・・・尊敬できる社長の夢を一緒に実現したい」などと思えるようなリーダーシップを発揮し、社長と社員が一体となって仕事に取り組むような組織をつくる努力をすべての社長には行なってもらいたいものです。
社員を活かすも腐らすも社長次第だと思います。