
カルロス・ゴーン被告(逃亡者)はかつて現役時代に
「私の発言を信じてはいけない、私の行動を信じなさい」
と言っていたそうです。
背中で語る・・・と言えば聞こえは良いのですが、自分が無実だと主張しつつ(←自分の発言)、違法的に日本国外へ出国した(←自分の行動)を見ると、確かにそのとおりなのだと思います。
要は発言はウソ(←つまり無実という主張はウソ)であり、行動が本当のこと(←つまり逃げることでそれを証明している)ということが見て取れます。
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晩節を汚す経営者はたくさんいるものです。
経営者の発言は、その会社で働くすべての従業員にとってとてもとても大切です。
なぜなら、会社/組織というのは「上位は下位に勝る/下位は上位の指揮命令下にある」というのが基本的ルールであり、そのルールに従わない者は排除されることを覚悟しなければいけないからです。
排除されない(組織に所属し続ける)ためにも、下位に属する者は上位者の指示に従う必要があります。
平たく言うと、従業員は経営者(社長)の言うことを信じて働いています。
経営者/リーダーは言行一致の姿勢を貫くことが求められ、言っていることとやっていることが一致していなければいけません。
下位に属する従業員はそれをしっかり見ています。
端的に言うと、リーダーは自分の言動に責任を持たなければいけない・・・ということですが、これを晩節まで守り続けられる人こそ真のリーダーの資質を持つ人だと思います。