物事は「知っている」からと言って「できる」とは限りません。
つまり「知っている」と「できる」は違う・・・ということで、一般的には「できる」ためには「やってみる」という行為が必要となります。
「やってみる」という行為を経て初めて「できる」か「できない」かが判明します。
そして、もし「できない」としても何度も反復して「やってみる」ことで、そのうち「できる」ようになっていく・・・と信じることが大切です。
そうすれば「知っている → やってみる → できる」の流れがうまく機能します。
また、「知っている」という前段階では「気づく」ということが必要で、実はこの「気づく」ということがすべてのきっかけにあり、非常に重要なステップになっていると思います。
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人は完全完璧ではありませんから、自分では気づいていなくても他人から妙な癖を指摘されることがあります。
指摘されて初めて「気づく」ことも多々あるわけです。
「気づくこと/気づかせてもらうこと」は大切です。
人は「いくら周りの人がアドバイスをしても自分が気づいていないことであれば心には響かない」ものですから、自分の成長や幸せのためにも「気づく」ことは大切です。
気づいてない人にアドバイスをしても変えようとしませんし、そもそもそのアドバイスは届いていないわけです。
どれだけ素晴らしいアドバイスや素晴らしい指導者が周りにいても無価値です。
会社では上司が部下にさまざまな「気づき」を与え、その気づきから何かを得て部下自身の成長に役立つようにする過程/仕組みをつくることが大切です。
部下は「それまでできなかった」ことが試行錯誤や反復行為を繰り返していくことでやがて「できる」ようになります。
そうすれば仕事の全体速度も速くなります。
「できなかったことができるようになる」ことこそが「成長」です。
リーダーは部下の「成長」を心から喜び、まるで自分事のように祝福する姿勢がほしいところです。
部下の成長とともに「組織の成長」が生まれ、それがリーダーの成長にもつながっていきます。
大きな意味で全体像をとらえるなら、それが一つの「成功」です。
そんな成功体験を数多くしていくことができたなら、その組織に属する人は皆幸せです。
そのためにも、リーダーは部下たちとともに成功するための「環境作り」を心掛けることが求められます。
環境は組織体が目標を達成して成功するために大切な要素です。
ビジネスや芸能関係やスポーツの分野においても、キチンと求められる結果を出している人たちと一緒にいるだけでそうした環境はいつも学びの宝庫になります。
それまでまったく知らなかった情報が飛び交う環境に身を置き、また、本来なら縁のなかった人たちと交流することで自分の世界が急激に広がり、自分の中にそれまで存在しなかった引き出しがどんどん増えていきます。
成功する環境づくり・・・そうした環境下で「気づく」ことをどんどん増やす・・・ちょっとでも良いのでこの意識をもって行動すると、これまで見えなかったことが見える(≒気づく)ようになって自身の成長を早めてくれると思います。