他人から何かをもらいたい/教えてほしい、他者にやってもらいたい・・・など、つまり「他者から何かを受け取りたい」と思うなら、その前に(先に)自分から何かを与えることを考えるべきです。
自分が出すのはイヤだけどたくさんもらいたい・・・なんて自分勝手な我欲に満たされているとほとんど何も手に入れられません。
自分は何も与えないのに、他人から何かをタダでもらおうなんてムシが良すぎます。
こう書くとそれは当たり前だ・・・と納得する人は多いと思いますが、サラリーマンの嘆きの一つ「昇進しない/給料が増えない」というのを考えた場合、それはすなわち自分が思ったような結果を得られない(=会社側からもらえない)のは自分がその前に(先に)会社側に与えていないから・・・と解釈するに至らない人が多くいることを思い浮かべるとハッ!とするかもしれません。
思ったようなポストを与えられないのは、自分が会社に与えたモノが少なかったか、ショボかったか、はたまたその両方だったか・・・である可能性があります。
上司に指示された仕事をやっているとか、毎日無遅刻無欠勤で定時まで働いているとか、残業も厭わずに頑張っている・・・などというのは、ここで言う「与える」うちに入りません。
それらはその対価としての給料をもらっているわけで、いったんチャラです。
これとは異なるところで会社に何を与えているのか?
会社側にとって有益などんなモノを与えているか?
という点が大事なところです。
そう考えると、出世をしたければ何をする必要があるのか少しわかっていくると思います。
誰よりも会社に求められているモノ以上のことをたくさん与えれば良いだけです。
それを戦略的に他の人よりもちょっと上になるように設計するだけでそこそこ出世が近づいてきます。
いわば、試合に勝つにはまずはルールを覚えましょう、そして、そのルールで勝つための作戦を考えましょう・・・ということです。
与えよ、さらば報われん・・・です。
先に与えなければもらえるわけがない・・・という意識を強く持つと、自分が何をしなければいけないかがきっと見えてくると思います。