「転ばぬ先の杖」・・・という言葉があるように、人生では転ぶ前に転ばないように杖を用意しておくことが大切です。
人生というのは、不思議なもので「困ってから/苦境に陥ってから/二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなってから」それをどうにかしようとしても、なかなか思うようにうまくいきません。
ギリギリ追い込まれないと行動できない・・・という人も多くいると思いますが、たまたまそれでうまくいったことがあるとしても、長い目で見れば「むしろそうならないようにあらかじめ手を打っておく」ことのほうが重要です。
そもそも「困っている」という感情が立ち上がった状態では冷静に物事を把握できません。
私は常々「平常心が大切だ」と言っているのですが、困った事が突然起きてしまうと人はこの平常心を保つことができません。
そこで抱く気持ちは「とにかく急いで何とかしたい/時間と手間をかけずにすぐに良い結果が欲しい」・・・です。
この状態から望み通りの良い成果を出すのは難しです。
言えるのは「困ってからやるのでは遅い」・・・ということです。
仕事でもプライベートでもそうですが、たとえば
●経済的に困ってから副業を始めようとか、
●健康を害してから運動を始めよう/食事を変えよう
といったように急に変化をしようとしてもその変化が実を結ぶまでかなりの時間を要します。
よく言われる話ですが、ガンになってから食事を変えたり生活習慣を変えようとしても、そのガンが発生した原因はこれまでの人生で長年培われてきたことにありますから、おいそれとすぐに解決・好転させるのは難しい(これまでと同等くらいの時間が必要になる)・・・わけです。
困ってしまう前に、いつそういう状況になっても大丈夫なように学び、変化し、自分の器を高める努力・懸案を積むことが大事です。
まあ、それがなかなか難しいのは「人はやはり困った事がないと行動を変えられない/現状維持を望む傾向が強い」というヘンな習性があるからかもしれないですね。