多くのサラリーマンは、仕事に対する希望に満ち溢れていた20代から徐々に積極的に意義を見出せなくなっていき、いわゆる「迷いの川」に嵌っていきます。
川には流れがあり、その流れに身を任すとどんどん流されていきます。
新社会人にとっては入社して1か月が経ち、まとまった休みが何日も続くこのゴールデンウイークにそうしたワナに嵌る危険があります。
そして、隣の芝生が青く見え始めるのもこの時期です。
流れに逆らって逆行するのはかなり困難です。
一番良いのは「流れから脱出して=横に動いて川から出る」ことです。
そうすることで自分の人生や生き様や将来を改めて見つめ直すことが可能になります。
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歳を経るにつれ、仕事を通じて得られる価値は減じていきます。
50代になるころには仕事に対する価値をあまり感じなくなり、ひたすら「守りの姿勢」で会社にぶら下がって安定した給料と待遇を得たい・・・という欲望が強くなりがちです。
定年退職が何となく視界に入ってきて、これからの職業人生において何を目標にしていけば良いのか迷い始める人もたくさんでてきます。
実際、定年退職をしてもその後も引き続き就労せざるを得ない家計の経済事情があったりすると、もはや身体がもつまではたとえ70歳だろうと80歳だろうと働ける環境を求め、非正規雇用やフリーランスといった名目はどうでもよく、とにかく年収が200万円台でもいいのでお金を稼ぎたい/稼がなければ生きていけない・・・と妄信するようになります。
これもまた一種の「迷いの川」にはまり込んでいる姿だと思います。
そうした「迷いの川」に嵌らず、嵌ってもすぐに脱して平地を自分の足で歩む・・・という生き方をしたいものです。
そのためにも、自分を的確に見てアドバイスしてくれる友人・知人・家族といった誰かが傍にいてくれると良いですね。