子どもは「親の言うことは聞かなくても親のすることはマネをする」・・・と言われます。
親が勉強しないのに子どもに「勉強しなさい」と言っても子どもは勉強したがらないけど、親自身の勉強している姿を見せていると子どもも勉強するようになる・・・ということです。
会社における上司・部下も似たような面があります。
上司が口酸っぱく「〇〇をやれ!」と言っても部下はなかなかそのとおりにやらなかったりしますが、部下は上司を日々見ていて上司と同じようなことをします。
「上司は垂範が大事だ」と言われる背景にはこうしたこともあると思います。
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親が投資をしてお金を増やしたり資産収入を得ることをしていると、それを見聞きしている子どもは同じような意識を持つようになります。
背景には、親が「(子どもに)体験として伝えたり実際に見せる」ということを知らずのうちにやっていることが要因としてあると思います。
お金持ちの子がお金持ちになる・・・というのはそういうことも一つの理由にありそうです。
勉強をしなくても、知識が無くても、生まれたときから日々お金持ちであり続ける生活環境で育った人は、ただ普通にしているだけで勝手にお金持ちになっていくわけです。
そう思うと、本当に子どものことを思うなら「まずは親の自分がお金持ちになること」が必要ステップの一つです。
少し話は変わりますが、子どもに贅沢をさせてあげるより、まずは自分の老後を鉄壁のものにしておくことが大切です。
子どもに贅沢はさせてやれなかったけど、その代わりに自分の老後は経済的に一切心配をかけないよ、何があっても1円たりとも世話になることはないよ、施設や最期に死ぬところまで全部準備はしてあるよ・・・と話しておくことは大事だと思います。
「お葬式やお墓のお金も用意してあるから心配しないで、親のことは気にせず自分(と家族)の人生を楽しみなさい」・・・と言えるようにしておきたいものです。
逆に言うと、そんなふうに言ってくれる親こそ本当に子どもの幸せを願ってくれていると思います。
なぜなら、自分の世話(介護等)で子どもの人生から自由を奪っていないからです。
子どもの自由を奪う/子どもの選択の自由を狭ませる/子どもが好きなように生きることを拒絶することは、子どもの幸せを願う親なら決してしない行為です。
この順番というか、発想というか、気づきは、子を持つ親にとってとても重要なことの一つだと思います。