
大人になると、時間の過ごし方として「仕事に生きる」ことと「趣味(遊び)に生きる」ことの2項対立で考えようとする人が増えます。
いい歳をして毎日プラプラと仕事もしないで遊んでばかりいないで・・・と小言を言う人がいますが、そういう人はたいてい「仕事をしてお金を稼ぐことが正しいことである」という固定観念を持っている人です。
でも、もしかすると相手は仕事をしないでも生きていけるだけの十分な蓄えがある人かもしれないし、今その瞬間は仕事をしていないけど実は別の時間に密かに仕事をしている人かもしれません。
とかく人は「今自分に見えている事象だけで物事を判断しがち」な生き物です。
いずれにしても、「仕事に生きる」と「趣味(遊び)に生きる」の2項対立で考えるなら、2×2発想でこう考えるほうがベターだと思います。
1.仕事に生きる
2.趣味(遊び)に生きる
3.仕事にも趣味にも生きる
4.仕事にも趣味にも生きない
4はダメで、3が一番良いと思います。
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会社経営やサラリーマンで成績が良い人というのはどちらかというと仕事ばかりしていて趣味に生きるのが苦手な人が多いような気がします。
経営の立場にある人ほど、遊んでいる人を見るとつい「遊んでいないでお金を稼ぐことが大切だ」と言いがちです。
企業勤めではなく音楽やスポーツや料理や芸術活動に関わっている人は、それが趣味であることも多く、そうしたことに携われる一方で金銭的にはあまり稼いでいない(裕福になれていない)人が多いような気がします。
そういう人は、働いてばかりの人を見ると「どんなに稼いでも人生を楽しまなきゃ意味がない・・・」と言います。
どちらのその人の側(立場)から見れば正論なのですが、もっと大局的に見れば「どちらも正しくない」とも言えるかもしれません。
つまり、2項対立でどっちが正しいか?・・・ではなく、どちらも併せ持つほうがベター・・・ということです。
仕事にも趣味(遊び)にも等しく生きる・・・ということです。
まあ、遊ぶことを批判しても、逆に働くことを批判しても、決して自分の人生が良くなるわけではありません。
どちらも批判せず、むしろどちらも肯定して取り組む姿勢のほうがベターのような気がします。
そんな人生のほうが充実して楽しいと思いますし、有意義で後悔のない人生になると思います。