どんなことでも白黒をつけて決してその間の「グレー」を認めたくない!・・・というタイプの人がいます。
私はどちらかというとグレーを認めるタイプですし、そうした一種の「中庸・曖昧さ」がなければ人間社会は面白くないし、むしろ生きづらいと思っています。
でも、まあ、人の価値観は人それぞれですね。
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ギリシャ神話に出てくるプロクルステスは前者のタイプで、何かと白黒はっきりつけることが好きだったそうです。
彼は今で言うホテルのような宿泊施設を自前で持っており、旅人に寝心地良い夜を提供することに誇りを持っていた・・・とか。
怖いのは、ベッドは旅人の身長にピタリと合ったものでなければいけない・・・という強迫観念を持っていたことです。
その結果、彼は何をしたか?
→ 客の背丈がベッドよりも短ければ客の身体を引っ張って引き伸ばし、客の背丈がベッドよりも長ければ客の足を切ってベッドに収まるようにした・・・とか。
何とも恐ろしい話です。
プロクルステスの客にはなりたくないですし、そうした相手をビジネスを行なうといろいろ苦労がありそうです。
世間には「善と悪」とか「進むか退くか」などの二項対立で物事を決める人もいますが、余計なトラブルを回避し、業績をさらにアップしたければ、もっと柔軟な発想で現実を活かすことも大切です。
グレー/曖昧さ/中庸を尊重する思考法を持つほうが、人生はハッピーに暮らせると思います。