
その昔、服装でしか「品位」を表せなかった時代がありました。
当時の貴族や豪族たちは服装で自分を大きく見せたのでしょうが、高級な服装を用意するのも、そしてそれを着るのもかなり大変で窮屈だっと思います。
今でも、服装・アクセサリー・宝飾品などで自分を過大に着飾って大きく立派に見せようとする人はたくさんいます。
異性の関心を惹く・・・という意味で常套手段なのですが、ビジネスの場ではそれ相応の外見・態度で自分を極端におおげさに見せないほうが得策だと思います。
「〇〇でしかアピールできない」・・・というのはちょっと狭い了見です。
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この「〇〇でしか・・・」ということの一例が、「学歴でしか・・・」です。
自分の高学歴(=偏差値の高い学校に通った経験があること)に自信と自慢を持っている人の中には、それを昔の学生時代のように他人からチヤホヤしてもらいたくて仕方のない人がいます。
「元・高学歴」を褒めてもらいたいと願っているタイプの人は、社会人になっても「出身大学」で人を評価したがる(見下したがる)クセがあります。
社会に出てどんな実績を挙げたのか、どれだけの収入をもらい年間でどれくらいの税金を納めているのか・・・なんてことには目もくれず、ただ「どの大学出身なのか?」だけで人の優劣を判断しようとします。
元・高学歴「だけ」では褒められない・・・ということに気づけない残念なタイプです。
人の「元・高学歴」自体は、本当は誰もが認めています。
でも、社会に出てその「学歴」が通用するとはみんな思っていません。
当の本人だけが通用すると思い込んでいるところに問題があるわけです。
優秀な経営者やビジネスマンは「私は高学歴だ」なんて偉そうにしません。
社会に出たら学歴ではなく、「その人の財政状況や問題解決力などで評価される」と知っているからです。
そうした人たちは、答えが決まっている世界での成功と答えが決まってない社会での成功は違うと知っています。
変動・変化があるのが世の中の常ですから、「〇〇でしか評価できない」・・・という狭い了見になってはいけないですね。