
大は小を兼ねる・・・とは言われますが、小は大を兼ねる・・・とは言いません。
偏差値70の人が偏差値50の学校に入学することは簡単ですが、逆はまず無理です。
時代の先を行く人/先見の明がある人は、そうでない人のことも理解できますが、逆のパターンが起こることはありません。
時代の先を見据えて進もうとする人のことはそうでない人から理解されない・・・ということを人類の歴史が物語っています。
IQ低めの人が理解できない「未知なるモノ」のことでも、IQ高めの人であれば理解できることがあります。
それは時間の経過ではっきりします(誰が本物だったのか)。
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ニュートンは「万有引力の法則」をリンゴの落下から発見したとされていますが、当時はおそらく「頭おかしい」と言われていたと思われます。
地動説を唱えたコペルニクスも同様です。
裁判で負けた彼が「それでも地球はまわっている」と残した言葉は有名ですが、当時はどんなに説明・主張しても誰も信じてくれなかったわけです(コペルニクスのほうが正しかったのに)。
当時にもIQが低い人は多くいて、そうした人たちがIQの高い人を理解できないのは当然と言えば当然だったわけです。
言葉は悪いですが、「いつの時代もアホの人は天才を理解できない」・・・わけです。
ニュートンの時代から人間の本質は何も変わっていません。
もっと言えば、未来になってもそうした人の本質は変わらないと思います。
でも、「本物」はその当時の常識を超え、時代を超えて存在します。
それを見抜く目を持った人は他者の一歩先を行きます。
経営でも投資でも「見えている人には見えている」ものが、そうでない人には理解不能となり、さらには足を引っ張ったり邪魔をする・・・という暴挙に出たりします。
経営者は孤独だ・・・とはよく言われることですが、背景にはそうしたことも要因の一つとしてあるのだと思います。