日本には世界に誇る仕組みの「交番(=KOUBAN)」があります。
交番は「町の安全を守ってくれている」という意義もありますが、実質的に機能しているのは「道のわからない人に道順を教えてくれる」ということかもしれません。
「道を交番で尋ねる」ということには大事なヒントが隠されています。
尋ねる人は
1.行き先(目的地)が明確になっている
2.そこへ行きたいと強く思っている
3.既に行こうと行動を起こしている
4.前途が不安なときは交番で聞けば道順がわかるということを知っている
5.実際に交番では大概の場合、その道順を教えてくれる(なぜなら、本当に道順を知っているから)
ある意味で、人生の縮図を見ているような気がします。
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道順に限らず、人生や仕事において自分の行き先・・・つまりは目標地点を明確にできている人は立派です。
ただ、多くの場合は目標があって、かつ実際自分で行動を起こしていても、どこかで道に迷ってどこをどう行けば良いかわからなくなるものです。
また、進んでいくうちに本当にこの道(やり方)で大丈夫なのか?と心配になったりします。
そうしたときに大切なのが、この「交番(KOUBAN)で聞く」という手法です。
もちろん、本当の交番ではありません。
ここで言う交番とは、「既にそこへ到達したことがある人/そこへ行く道順を知っている人」という意味です。
つまり「KOUBANとは先人」です。
どんなに早く進んで休みなく歩み続けていても、肝心の進む道を途中から誤って違う方向へ行っていたらいつまで経っても目標地点に到達できません。
無駄なまわり道をすると、身も心も疲弊します。
目標を立ててどこかに進むときは、イザ!というときに道を尋ねるべき「KOUBAN」的な存在の人を見当つけて用意しておくことも大切だと思います。