心がポキッと折れる?

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「翼の折れたエンジェル」と言えば中村あゆみさんが歌っていた曲ですが、「○○の折れた・・・」という表現には何か悲哀を感じさせるものがあります。

よく「心が折れる」などと言ったりしますが、本来は「心が折れる」=「気持ちを相手側に折り曲げる(妥協する)」という意味でした。

それがいつしか、「心が折れる」の「折れる」は「折り曲げる」というよりも「ポキッと折れる」ようなイメージが強くなって、「挫折して立ち直れなくなるような状況」と解釈されるようになりました。

何かを一生懸命にがんばってきたけど、ついに精神的な支えが途絶えてしまったりして、あきらめてしまうときに「心が折れる」という表現が使われるようになったようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそもそうした「心が折れる」の使い方をし始めたのは女子プロレスラーの神取忍(かんどりしのぶ)さんが、試合でジャッキー佐藤(ビューティーペアー)と対戦し、ギブアップを奪って勝利したときに初めて使った表現でした。

その試合について神取さんは、インタビューにこう答えています。

「あの試合のとき考えていたことは、相手の心を折ることだった。

勝負に負けるときって、最初は心が折れるってことを知ってたんだよ」・・・と。

相手の骨を折るわけにはいかないので、骨を折る代わりに心を折った・・・
身体のダメージよりも心を折られたほうがダメージは大きい・・・

そんなことだったのだと思います。

そして、そこから格闘マンガや雑誌・本などでも「心が折れる」という言い方が広く使われるようになった・・・とされています。

心が最も折れやすいのは「完璧主義」や「完全主義」のいわゆる真面目タイプの人に多いと言われます。

ゆとり、あそびがなくてパンパン状態になって頑張りすぎてしまう傾向があるので、ある日突然心が折れてしまうわけです。

いったん心が折れると、融通がきかないだけになかなか立ち直れません。

心を折ることがないように、多少の遊び心も大切ですし、あまりに完全・完璧主義に陥らないことが大事です。

柳の木のように「折れ曲がる(=しなる)」だけならすぐ元通りになりますが、「ポキッと折れて」しまったら回復するには時間がかかります。

心を折らないように視野を広く持ち、柔軟に対処していくことが重要ですね。

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