サラリーマンに次の2つの質問をしたとします。
1.自分の収入源で多いもの3つは何か?
2.その3つのそれぞれ年収金額はいくら?
(1円単位まで正確である必要はないです)
サラリーマンの場合、収入源3つと言ってもたいていの場合は会社からの給料一つだけだと思います。 まあ多くの人は自分の給与年収を答えるくらいのことはできると思います。
もしも、答えられないとすれば、家計の経済感覚が鈍いというか、大雑把というか、どんぶり勘定というか、まあお金に対してちょっと無頓着な人なのかもしれません。
それはもしかすると、家計のことは配偶者がやりくりしていて自分は関与していないから・・・かもしれません。
どちらにしても、それで生活が成り立っているのならOKですが、将来的にはきちんと把握していく姿勢が大切だと思います。
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同じ質問を経営者(社長さん)にしたとします。
1.会社の売上上位 3つの顧客は誰か?
2.その3つの年間取引額はどのくらいか?
直接タッチしていない人事担当や商品開発担当のリーダーが答えられないのは仕方ないとしても、経理担当のリーダーやトップ経営者が答えられないとしたら、あまりうまくないと思います。
どんぶり経営のワナに陥っているかもしれないからです(ちなみにこのどんぶり勘定の「どんぶり」というのは器のどんぶりではなくて、昔職人が腰に巻いていたエプロンのようなもののポケットのことで、そこへろくに勘定もせずに無造作にお金を入れたり出したりしたことを「どんぶり勘定」といったそうですね)。
会社経営である以上、上記の答えは必ず帳簿上のどこかに記されているハズです。
情報が社内でせっかく顕在化していても、リーダーが意識をもってこうした情報をインプットしようとしなければ、決して頭には入ってきません。また、上位リーダーになればなるほど誰もそれを厳しく問いただしたりチェックしたりはしてくれません。
社長をはじめとして上位リーダーはその職務、職責の一つとして数字に強くあることも重要だと思います。