イチロー選手の活躍がすごいですね。
イチローが野球においてトッププレーヤーであることは誰もが認めることですが、イチローは野球選手になることがベストだったのか?というと、誰も正確には答えられません。
本人がそう希望していたのだから「正しい」とは思いますが、もしほかの分野のスポーツの道に進んでいたらもっとすごい選手になっていたかもしれないし、実業家として企業経営をしていたらまた違った面のイチローが見られたはずです。
過去からずっと・・・これまで(今まで)がそうだったから・・・昔からの慣習なので・・・といった類の言葉は、未来を何ら保証するものではありません。
それらのことが意味するのは単純に「これまでは確かにそうだった」という事実だけです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サラリーマンが転職したときに気をつけるべきことの一つが「過去の自分の常識に縛られないこと」です。
人は、自分が過去にしてきたことや自分の周囲で当たり前とされてきたことがどこへ行っても当たり前のことだと錯覚しがちです。
ところが、従来の観点とは異なる別の観点で物事をとらえたときに、それまでの常識がひっくり返ります。
今まで「良いこと」とされてきたことが逆に「良くないこと」になり、これまで「ダメ」とレッテルを貼られてきたことが「良い」に変わることもあります。
ガリレオが「地球は回っている」と言ったときに、それまでの常識の「天が動いている」から離れて発想することができなかったほとんどの人が一笑に付しました。
そして、全否定してガリレオの説を閉じ込めました。
ところが、実際にはガリレオが正しかったわけです。
インターネットが発達し、世界がより身近になった今の時代は「これまでの常識や正しいと思われてきたことが本当かどうか曖昧になる時代」でもあります。
従来の常識に固執して新しい事実から目をそむけるのではなく、怖くても直視してみる勇気が必要です。
そうしたところから新たなビジネスチャンスが生じます。
さまざまな意味で「過去は忘れよ」・・・ですね。