会社勤めをするようになると、学生時代のように「がんばって記憶した知識」についてはあまり問われることがなくなり、別の尺度で頭の善し悪しが評価されるようになります。
それは、たとえば「仕事の優先順位をキチンとつけられるか?」「仕事の処理能力が適切か?」「決断力・判断力があるか?」「管理能力があるか?」・・・などです。
つまり「記憶力」というインプット系の能力よりは、結果を重視するアウトプット系の能力を見られるわけです。
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学校のテストは教科書に書かれていることや先生が授業で話したことをどれだけたくさん覚えているかが成績となって表れていました。
若い頃は記憶力がよくて有名な大学に入学したとしても、その後卒業してからが自立した社会人としての本当の生き様を描いていく時期です。
就職して、会社内で人間関係が円滑にいかなかったり、組織にうまく溶け込めなかったりするのは、結局社会人になると記憶力以外の能力が必要になるためです。
そうした一つの「環境の変化」に対応することが必要で、「対応能力」もまた重要な能力です。
つまり、自分の置かれている状況が変わったときはその変化に合わせて自分も変化させることが必要だということです。
1回だけ適応できればいいのではなく、何回でも適応できることが大切です。
たとえば、会社内では「社長が変わった・・・上司が変わった・・・大株主が変わった・・・配属部署が変わった・・・職位が変わった」など変化はいくらでもあります。
昨日までと同じ自分でいてはいけないと悟り、自ら能動的に変化しなければうまくやっていけません。
時代と環境に順応する力を発揮することはとても大切だと思います。