新幹線の切符は、新幹線が駅ホームを出発するまでは価値がありますが、出発した後はもう価値がありません。
ただの紙切れです。
映画のチケットも、その映画が公開されて上映されている期間は価値がありますが、公開が終わってしまえばもう何の価値もありません。
スーパーやコンビニで売っている弁当や総菜などもある時間までは価値がありますが、一定の時間が経つと価値は下がり、やがて価値ナシとみなされて廃棄処分になります。
このように時間の経過とともに商品の価値は変動するものです。
必ずしも下がる一方ではなく、労働者の残業代は8時間を超える時間になると同じ仕事をしていても自動的に2割5分増しになるなど価値が上がるモノもあります。
タクシーの料金も深夜になると価値が上がって割増料金になります。
面白いのは、商品に限らず人が発する「言葉」もまた言う時間によって価値が変わるということです。
その言葉がいったい 「いつ?/どのタイミングで」発せられたのか?によって価値は違ってきます。
人に何かをしてもらったとき、すぐに発する「ありがとう」の言葉と一週間後に発する「ありがとう」とでは言葉の価値が全然違います。
何かしでかしたとき、すぐに言う「ごめんなさい」と一週間後に言う 「ごめんなさい」とでは価値がまったく異なります。
会社では、リーダーも自分の発する言葉の意義と価値を考えて、適切な時に適切な言葉を投げかけることが大切です。
つまり「発する言葉の旬を考える」ということです。
これは意識して行わないとなかなかうまくできないことです。
ほんのちょっとの意識ですが、価値の増減で考えると大きな効果の違いが表れてくると思います。